2002年台湾への旅6〜台東の初日

2002年1月2日

■自強号で台東へ
屏東から台東までは2時間くらいの列車の旅。
真冬だというのに車内には冷房が入っている・・・さむい(涙)。
コンサート会場もそうだったけど、どうしてこんなに寒いのに冷房を入れるの?!
南国で暖房設備がないなら、何もしないでいてくれたらいいのに・・・抗議!抗議!(笑)

ガイドブックや昔の時刻表には、台東の市内に「台東旧駅」というのが載っていたりしますが、もう廃止されています。台東市郊外の「台東新站」というのが今の「台東駅」でそこからはバスかタクシーで台東市内まで行くことになるようです。(車で約20分)

午後7時過ぎ、「台東新站」に着いたとき、「うっそ〜」と思うくらいに寒かった。これじゃ、台北と変わらない。南部は暖かいだろうと思ったので、セーターとか帽子とか、かさばりそうな防寒具は台北の鳥姐の家においてきてしまったのに・・・・。

台東駅(撮影は翌日の朝)
手前のトラックで釈迦頭(中国語では「釈迦」)を売ってます。

駅の外にでてみると、そこは見渡すばかりの空き地(?)で、店の1軒もないのでした。客引きしてるタクシーのおじさんが沢山いました。あとトラックで土産物の「釈迦頭(果物)」を売りに来てる人と。長距離バスのようなきれいなバスが何台か停まってました。他はとにかく閑散としてさびし〜ところでした。

さて、どうやって市内まで行きましょうか・・・。きっとバス便があるんだろう。バスの方がが安いのはわかっているけど、乗り方がわからない。(バス停のようなものはないし、案内板とかもない)タクシーはメーターとかないだろうし。料金の交渉するの?やだなーそんな根性ないもん。でも、まだ、宿も決めていないし(一応の目星はつけてるけど)、バスで行って荷物抱えてうろうろするのもな〜暗いし、初めてのとこだし・・。不安不安。


高雄でもらった台東案内

■メーターのないタクシー 〜 一人でタクシーはコワイ?!

といろいろ、悩んだあげく、タクシーに乗りました。
ガイドブックに書いてあったホテルの名前と住所を紙に書いて、運転手さんに見せました。
言葉をしゃべると、外国人だとバレバレだけど、それは、しょうがない。

よく台湾のタクシーは危ない、夜女性が一人で乗るのはいけない。ということを耳にします。ガイドブックにも書いてあるし、在住の日本人にも複数の人から注意されたことがあります。台湾の友人にきくと「危ないことはないよ。大丈夫」といわれますが、なるべくなら乗りたくないですね。でも一人で旅行していると、どうしてもそういう場面に出くわしてしまうので、これまでも何度も一人で夜中タクシーに乗りました。幸い、いつも無事にすんでいますけど・・・・。やはり緊張します。

運転手さんに紙を見せると「OK」とかえってきました。あ〜もう外国人とばれてる・・。
いくらくらい?ときくと200NTとのこと、高いのか安いのはよくわかんないけど、少なくとも法外な値段ではない。道はきれいだけど、まわりは真っ暗何もないところだ・・心細いよーー。

そのとき、脈絡ないけど、夜道を一人で歩くときに携帯で話してるそぶりでいると割と安全とかっていう話を思い出しました。「そうだ、電話をかけよう」台北の蛋蛋に電話しました。蛋蛋はこれ又日本語の上手な台湾人の「きょうさん」(9月に台中であった人:日本留学経験者)と一緒にいるらしい。

「あ〜きょうさん久しぶり!今ね、台東に付いたところでタクシーに乗ってるの」
「蛋蛋が、すごく心配してますよ。一人で大丈夫ですか?」

「え?大丈夫だよ〜。そんなに心配しないで、心配されるとかえって不安になっちゃうよ〜〜」

これ本音。ただでさえ心細いのに「一人でほんとに大丈夫なの?」なんていわれると、心の中は半ベソ状態。蛋蛋が「中国語で話して。」と言ってた。やはり、中国語が話せない人と思われない方がいいということかな????乗ってる間中、なんだかんだとしゃべっていた。

心配する蛋蛋が「運転手さんにあとどのくらいで着くかきいて」と言ったとき、めざすホテルの看板が見えた。よかった。「ついたよ。じゃ、またね」と電話を切る。今回もまじめなよい運転手さんにあたってよかった(これが普通だとは思うけど)
昼間だったら、もっと気楽に運転手さんとおしゃべりしたりもできるんだけど・・。
久しぶりの一人行動でびびりまくりの私でした。

■ホテル「東之郷大飯店」

ホテルのカード

私の持ってる3冊のガイドブックのいずれにも載っていた。台東旧駅近くのホテル。
安い部屋は800NT、高い部屋で1200NTといわれる。とりあえず800NTの部屋を見せてもらう。11階。まあまあ、ダブルサイズのベッドがあって、バスタブもあるし、お湯もでるし、窓もあるし、ケーブルテレビもうつる。泊まることにする。

フロントに戻って「この部屋でいいです。」といってお金を払ってると、横で話を聞いてた女主人の様な人が「香港人?」ときいてきた。「日本人です」というと。日本人がそんなに中国語を話すとは!みたいなことをいってる。(私の中国語はめちゃくちゃ片言なんだけどなぁ・・・)

ガイドブックを見て来たっていったら、毎日日本人が泊まってるようなことをいってた。他の日本人は英語を話してるのかな?ホテルの人は日本語話さないみたいだったけど・・・。それか、いわゆるお世辞なのかもね。

空港からのタクシーの相場を聞くと200NTと言ってた。じゃ、さっきのは妥当だったのですね。そういえば屏東で駅まで5分位乗ったタクシーもメーターがなくて、100NTだった。「メーター無し」ってきいて、なんだかびびってたけど、大丈夫ですね。バスの乗り方を教えてもらった。新駅まで19NTだって。タクシーの10分の1だ。もうタクシーには乗らないようにしよう。どんどんお金がなくなっていく・・・。高雄のホテルはやはり贅沢しすぎだった。

■夕食と果物街


果物屋さん。ここでいろいろ果物を買いました。皮をむいて切ってあるのも売ってるので旅行者も便利。

8時半ごろご飯を食べに外出。ホテルの近くに本屋の看板が見えたので、何はともあれ、市街地図を買わなければ。台東市内のと台東県の地図を購入(各80NT)。街はさびしい。ほとんど人が歩いていない。ホテルの前はセブンイレブンがあって暗くはないけど・・台北の夜とは大違い・・。

徒歩1分くらいのところにある、果物やさんが並ぶ通りに行ってみる。ここも人はいないけど、電灯が明るくて果物がカラフルでキレイ。食堂の看板を求めてさらに歩く。高雄のインフォメーションでもらった台東ガイドに「小吃街」と書いてある方へ行ってみる。途中が暗くて人もいなくて寂しい。心細くなったので、その場所まで行かないうちに見つけた食堂でご飯(軟弱な私)。魚のお粥を食べる。お客はもちろん私一人・・・・。

もしかして、これ「さばひー」ってやつかな?

おいしかった。でも青い野菜と思って頼んだ料理が、でてきたのをみたら「もやし」だった。山盛りのもやしをひたすら食べたのはちょっと悲しかった。(写真のは3分の2ほど食べ終わったところ)全部で100NT
むかし韓国はプサンを一人旅したとき、名物だからと無理して山盛りのヒラメの刺身を一人で平らげたときの寂しさを思い出した。あのときは景気づけにと瓶ビールなんかも頼んで、一人でかえって悲しかったのを思い出す・・・(笑)。

食後はさっき見た果物街で、いろいろな果物を買った。(130NT)釈迦頭とかおっきな蜜柑とか、メロンとか。名前がわからないけど固い桃みたいなのとか。明日の朝ご飯にしよう。そのあと、テレビを見て10時半にはねてしまった。明日はいよいよ大武へいく。お天気がいいといいけど・・・。

 

2002年1月3日

■台東の朝
早く寝たわりに目覚めは遅く、8時半。昨日買った果物で軽く朝ご飯。
朝のニュースを見ると、今日はまた一段と寒いらしい。

今日は祖母の家のあった「大武」へ行くのだけど、地図を見ていたら鉄道だとトンネルばっかりで景色が楽しくなさそうだな〜と気が付く。それに、帰りは駅からまたバスに乗らなきゃならない。面倒だ。大武からバスで帰ってこようかな?フロントに降りて、もう1泊分の料金を払い、バスのことを聞くと、大武からのバスはこの近くが終点とのこと。よしキマリ!

11時の自強号に乗るつもりなので、それまでの市内をちょっと下見。街にでてみる。田舎町にかわりはないけど、朝はそれなりに活気がある。台北とかと違って、自転車に乗ってる人も多い。ホテルの斜め前は「市場」。台北とかの大都市ではあまり見たことないタイプの「市場」。洋服が山積みになってる。雰囲気はソウルの東大門市場を10分の1くらいに小さくしたような感じかな?(ってかえってわかりにくいかな? )

地図を見ると近くに「県立図書館」と言うのがあるらしいので、行ってみる。が・・・ない。

「図書館はどこですか?」と警察のおじさんに聞く。

九月さんに中国語習ってるとき「図書館」っていう単語がでてきて発音がとても難しかった。何度も直されて、何度も練習したおかげで役に立った。「2声、1声、3声」でしょ?うふふ〜。もう忘れない。

図書館は「台東文化中心」の中山堂の隣にあった。新聞や雑誌が閲覧できるところ、学習室、児童室、それに禁帯出の本ばかりある参考室などがある。台東県関連の本がある(日本語の本もあった!)のを確認して、早めの昼食、鶏肉飯+おあ湯(牡蠣入りスープ) 60NTを食べて駅へ向かう。

 

■台東旧駅から新駅へ


台東旧駅。もう使われていなくてバス駐車場になってました。

駅までは、19NTのバスで。乗り場がわからずに休憩中のバスの運転手さんに聞いてみる。台東旧駅前にはしっかりしたバスターミナルが2つあるのだけど、一つは台湾中にある「台汽」で長距離バス。もう一つが「鼎東客運」で、新駅にはここから乗ります。列車の時間にあわせて運行しているようで、だいたい1時間に1〜2本。

20分ほどで、新駅に到着。切符を買う。あしたの台北行きの切符もあわせて購入。台東は何となく気に入ったので、ゆっくりして午後3時頃出発することにしよう。

そうそう、陳昇のCDにおまけで台湾の鉄道旅行に使えるという300NTの金券がついていた。台湾の友達に聞いてみると「切符を買うときに使えるよ。YOKO、早速使えるね。よかったじゃん」みたいな話だったので、窓口で聞いてみた。でも使えなかった。(涙)旅行代理店で使えるもののようでした。
大武までは自強号で125NT。台北まで、同じく自強号で800NT

そうそう、駅での出来事もう一個。駅のトイレに行こうとしてたら、前方に足かせをした男性が・・・。
なんだろ?護送中の犯罪者?こわいよ〜。彼らは男性用トイレへ消えていきました。

 

  7へつづく

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