その日ワタシは興奮していました。なにしろ1年ぶりの台北でそれでなくとも興奮しているのに、初めて見る台湾でのライブ、しかも陳昇と来たもんだ。さらには蒸し暑い中で3時間以上も外に並び、脳内ボルテージはいや増すばかりでありました。
そんな中でも、ワタシの心の中の「天使」な部分が「行列から離れては後ろに並んでいる人に申し訳ない」→「トイレに行くのも失礼だ」→「それなら水分は控えよう」と律義に考えており、入場したときにはめちゃめちゃに喉が渇いておりました。
もし、「悪魔」なワタシが勝っていたら、向いに見えるパソコン屋でトイレを借りると称して涼んでいたりして^^。
9時過ぎになんとか入場。ステージに向かって左前方のとてもいいポジション。3時間半並んだかいがあるよなあ、としみじみ感動。
待望のチケット代に込みのドリンクはあっという間に飲み干し、これじゃ足りないよなーと思いながら、それでも出るものは出る^^。ということですでにかなりの数となった会場の人の波をかき分けてトイレへと向かったわけであります。
日本では「ライブハウスのトイレ→汚い」「ディスコのトイレ→キレイ」というところでしょうが、@LIVEのトイレはなかなか清潔。キモチよく、こころゆくまで用を足して出ようとして、ドアに手をかけんとしたその時、ドアが向うから開いて…、彼が、Bobbyが入ってきたんです!
その時、ワタシは「あっ!」と一声上げたほかは何も言えませんでした。
それは「え?え?この人ってBobby?」「ビデオで見た印象よりデカイ!」「こんなにやせてたっけ?」「それより何でこんな所でBobbyが?」という様々な狼狽が入り混じっていたから…のような気がする。
でも、後から考えて自分でも一番びっくりしたのは「カッコイイ人だ!」という印象が強烈だったこと。決して見た目がスマートなわけでもなく、美男子というわけでもない。それなのに彼はとても「カッコよかった」のです。
あわあわと狼狽するワタシの横を通り過ぎた昇哥とベーシスト(ゴメン、名前忘れちゃった)は、お互いに茶目っ気たっぷりに「請^^」と譲り合いながら二つ空いていた個室に消えて行きました。
我に返ったワタシは(実はまだ狼狽がおさまっていない^^)、彼が出てくるのを待って話し掛けようという考えも浮かばず、YOKOさんやumeさん達が座っている席に飛んでかえり、ご注進に及んだ次第です。いや、ホント、カッコよかったんだ。彼は。
ステージの上のBobbyはTシャツに六分丈のなんだか半端な長さの楽そうなズボン。だらしないといえばだらしないけれど、それがまた妙に彼には似合ってしまう。
「思念人之屋」からマジメに聞き始めたにわか昇迷には、どの曲も時に楽しく、時に心に染みる。もっと「予習」して聞き込んでこなかったことを後悔。
ゲストも交えて2時過ぎまでのライブが終わった後は、充足感でいっぱいでした。ありきたりで面白くも何ともない感想で恥ずかしくもあるのですが、やはり他に適当なことばが思いつかない。
翌日、CD屋へ走ったワタシが手に入る限りの彼のCDを買い集めたのは言うまでもありません。ワタシは、きっとあの晩から昇はんのことがホントに好きになりましたんや^^。(>とか言ってるわりには未だにほとんど歌えないワタシ(^^ゞ)
以上、感想ごった煮でお粗末様でした。