新寶島康楽隊ほか

新寶島康楽隊は陳昇のもう一つの顔。個人のアルバムではあまり顔を出さない、はちゃめちゃで、陽気な陳昇が堪能できます。歌の内 容はハッピーなものばかりではないけど、現実を歌にして、笑い飛ばしながら乗り越えていこうよ!とでも言わんばかりの勢いがあって、とっても好きです。音 楽的にもいろんな要素がぎっしり詰まってるので、手応えじゅうぶん。です。

また陳昇だけじゃなく「黄連ユィー」や「阿VON」の才能も素晴らしい。絶対聴いて!

 

TITLE(クリックすると訳詞コー ナーへ飛びます)
YOKOの主観いっぱいの解説

新寶島康楽隊1('92)
 


初めて聴いた時「盆踊りだ!」と思いました。勿論そんな音楽ばかりじゃないんだけど、第一印象はそんなふうで、心地よくて何度も聞き返しました。北京語、 台湾語、客家語で歌われています。
台湾語担当が陳昇、そして黄連ユィーが客家語。それぞれ作詞作曲をしています。

新寶島康楽隊はこの2人のユニットで、自由にいろんな音楽の要素を取り入れながら、彼らの住む台湾をいろんな切り口で歌っていま す。

1曲目「多情兄」はほんとに盆踊りみたい。(他の形容もあるとはおもうんだけど、なんだかなつかしいような、心が沸き立つようなカ ン ジなのです。)2曲目「一百萬」はアコーデイオンの音色も哀愁のかなしい若者の物語。「壊子」も似たようなテーマを歌っています。社会の裏を生きていくし かない運命の貧しい若者達。

陳昇も黄連ユィーもすごくソングライティング力があるので、聴いていて飽きないです。このCDを聴かなかったら、こんなに陳昇にの めり込んでいたか疑問です。

新寶島康楽隊2('94)



2枚目も更に強力です。
いろんな曲が入ってます。まず「鼓聲若響」は伍佰&ChinaBlueのDINOのスペイン語から始まります。この曲はチャチャで、当時台湾では若者にも チャチャが大流行していたらしい(ディスコでチャチャで踊りまくるという光景も珍しくなかったとか)。カラオケの定番曲です。(香港映画「古惑仔」でも陳 小春が歌ってましたね)黄さん担当「台北附近」はMTVが楽しいです。

「黄昏的故郷」は日本曲「赤い夕日の故郷」のカバーで台湾でも昔からよくしられた歌です。今回は柯受良をボーカルに迎え、伍佰 &ChinaBlueがバックの演奏を担当(伍佰のギターがはっきりわかる〜)

<質問>最後の曲「福爾摩沙」のせりふの部分クレジットがないんですけど伍佰の声のような気がするんですけど、どうでしょう ね???

新寶島康楽隊3('95)


3作目は、作りがまじめになったような。1作2作のはちゃめちゃ度はちょっとトーンダウンして、1曲1曲がきちんとしています。アルバム全体的に、大きい 広がりを感じさせる曲が多い。

卑南族の歌を取り入れた「歓聚歌」では、「どこから来ってみんなここに住んでれば家族〜」という歌は国民党の「新台湾人」のテーマ ソングとして選挙に使われたりもしたようです。黄さん担当「日出」「HOTELU」では相変わらず、はちゃめちゃな感じもありますけど。シルビア・チャン が参加してる3曲目は「茶室春秋」(潘越雲)のリメーク。

一番のおすすめは「凄美燈塔」。とろけるくらいにロマンチックで美しい曲です。
ビーチのコンサートで聴きたい。

老寶島康楽隊('96)


1996年跨年コンサートのライブ録音と、1〜3枚目のヒット曲のリミックスで構成されています。思えば陳昇はライブ活動に力を入れてるわりに、ライブア ルバムというのが出ていなんです。だからこれは貴重なライブ盤です。

このライブ盤にしか入ってない、台湾のナツメロのカバーなどが楽しいです。「一顆流星」などはカラオケもあって、恨情歌のメンバー も参加してとってもいい感じのMVになってます。

でも、何時かフルでライブアルバム出して欲しいですね。2枚組くらいで。

寶 島康楽隊4('96)


今作から、パイワン族の阿VONがメンバーに加わり、3人組になりました。担当する曲も3分の1ずつ。よりバラエティーに富んできました。今回はかっこい い曲が多い。
阿VONの曲は他の2人ともまた違って、民謡風でもありアンビエントな感じもあり。陳昇や阿ユィーのような陽性ではないけれど、声に深みがあって、聴いて いて気持ちがいい。

陳昇担当の「嚇一跳」は「びっくりした〜びっくりした〜」と恋人の裏切りを歌っていますが、音がおしゃれでかっこいい(初めて聴い た時、クリスレアの「オンザビーチ」を思い出した)。「車輪埔」はライブでは必ず演奏される曲で、台湾の友人達の中でも人気が高いです。
阿ユィー担当の「有楽町人生」はあやしい日本語も登場、お気楽ソングです。(この日本語部分、間違ってると思ったのですが、後で確認したら台湾語とのミッ クスだったことが判明。奥深いです)

寶島康楽隊第舞輯(2000年) アルバムジャケットは、2000年の緑島コンサートで撮影されたも のです。
私も行ったのに、写っていません。残念。
なんてことはおいといて・・・。

4年ぶりにリリースされたこともあり、今までどこかのライブなどでも聴いたことのある曲が収録されています。
4曲目の「来去台湾做歌星」はリッチーレンの「心情車站」の陳昇版。
6曲目は、何年か前の酸梅湯のCMの曲。
9曲目「DEDOSO」は「美麗新楽園」の再録。
10曲目は、黒面琵鷺(台湾の記念物のような鳥)のチャリティーのために97年に出した曲。歌詞の内容が黒面琵鷺でなく、淡水河になっています。

新宝島の真骨頂ともいえる、ハチャメチャな曲調の中で社会を歌う・・・スタイルが貫かれています。
その中で、8曲目の「阿春仔伊阿MA」。心にしむメロディーの名曲です。
新寶島康楽隊第6輯(2006年)




美麗新楽園('98)


98年秋、5年以上いしょにユニットを組んで活動してきた黄連ユィーが「自分の音楽をやりたい」と新寶島康楽隊を抜けることに。これにより、新寶島康楽隊 はなかば活動を中止することになります。(※コンサートでは「新寶島康楽隊」として阿VONと2人で歌ってはいましたが)
陳昇の新しい試みは、自分の製作会社である「新楽園」の単位で学生の中からオーディションをして新人を発掘し、1回レコーディングを体験させて、育ててい こうというものでした。この「美麗新楽園」は陳昇、劉若英、恨情歌、阿VON、そして6人の新人達(自作できる人もいる)全体で作り上げたアルバムです。
厳しい見方をすると、新人達は今一つですね。企画ものだから、こんなものかな?とは思いますが。
タイトル曲「美麗新楽園」は「歓聚歌」に通じる原住民サウンド。他に阿VONの「伊那」はDeepforest&Difangのよう。陳昇が台湾語を劉若 英が北京語を歌うデュエット「男人港」はいい曲ですよ。MTVは陳昇監督で作られたらしいですが、カラオケはまだ発見できず。この曲のために買ってもいい です。人生ゲームが附録についてるし!

All Star - 我華麗的搖滾夢

ボビー率いる9組のインディーズ系ロックバンドのコンピレーションアルバム。2枚組み。
ライブハウスを中心に活動し、まだ正式CDデビューをしていないバンドたちにチャンスを与えたのかなぁ?
若々しく元気なロック・サウンド盛りだくさん。

参加バンドはガールズ・ロックの「牙套」、ノリノリファンクサウンドの"教練"、ロック・レコード社長も参加している広告業界のお 偉いさんバンド"Adman"、ボビーの愛弟子「小護士」などなど。もちろん、陳昇+恨情歌の「錫鼓」「n」も収録されている。

糾纏('92)
映画「無言の丘(無言的山丘)」
オリジナルサウンドトラック


王童監督の映画「無言の丘」のサントラです。全編の作曲を陳昇が、アレンジを李正帆が担当しています。陳昇の作曲者としての才気を感じる嬉しい1枚です。

日本語の歌も2曲入っています。同じ年のアルバム「別譲我哭」に収録の「国界」も「思郷」というタイトルで入っていますが、こちら は劉若英のパートも日本語です。(ちょっと聴き難い日本語)
唯一主題歌だけは当時「友善的狗」の所属歌手で、この映画の主役でもあった黄品源の詞曲歌唱で収録。劇場で最後に流れる歌。

映画もとてもよかったので、未見の方はどうぞ。日本統治時代の台湾北部の金鉱が舞台になっている映画で、楊貴媚の熱演が印象的でし た。

世間情歌('94)
映画「恋人達の食卓(飲食男女)」
サントラ(挿入歌集)


これは、全編陳昇が担当しているという訳ではないのですが、主題歌「世間情歌」(劉若英とデュエット)と挿入歌「春嬌和志明」(潘越雲とデュエット)の2 曲が入っています。

映画は日本でも知られている李安監督の「恋人達の食卓」ですから見た方も多いのでは??

負君千行涙電視劇原聲帶


愛情靈葯電影原 聲帶 元無印良品の光良主演の台湾映画「愛情霊葯」のサウンドトラック。
ボビーも重要な(おいしい?)役で出演しています。
ボビーの曲は新曲ではありませんが、ジャケットが面白いのでお勧めします。
初回はものすごいおまけがついていました。
(パンツとかコンドームとか)
「只要為NI活一天」サントラ



93年陳國富監督の「只要為NI活一天」(日本題「宝島トレジャーアイランド」)のサントラです。陳昇のほかにも伍佰、李宗盛、林強、張震嶽などが参加し てます。陳昇は伍佰とのデュエット「愛NI一万年」(沢田研二の「時の過ぎゆくままに」のカバー)、李明依の「マーガレット」の製作を担当。

このアルバムでは伍佰が大活躍で、彼のアルバムには入ってない曲が何曲もあります。「愛NI一万年」はこの後95年の「伍佰的 LIVE」ではかなりアレンジを変えて演奏されています。このアレンジは度肝を抜かれるかっこよさで、今でも伍佰のコンサートではしばしば演奏されます。 陳昇と伍佰が並んでこれを歌ってるところを見たら、あなたもきっと頭が真っ白になると思います。(いいすぎ?)

滾石第一流台湾歌

ロックレコード所属歌手が歌った台湾語の曲を集めてます。羅大祐の「火車」にはじまり、林強、成龍、陳淑樺・・・・などなど、その 中で、陳昇関係は、伍佰との共演「可愛的馬」と新寶島康楽隊「多情兄」の2曲。

聞きどころは、なんといっても「可愛的馬」です。(上記の「只要為NI活一天」のサントラの日本盤にはボーナストラックとして収録 されていたようですが、台湾盤には入っていません。)「可愛的馬」は三橋美智也の「達者でナ」の台湾語カバーです。三橋美智也の当時に台湾でカバーされて たらしいので、台湾でもナツメロの域にはいると思いますが、それがこの2人のバージョンではロックなんです!!!かっこいいんです。もう絶対聞いた方がい いです。かっこよすぎです。しびれます。以上。

祝NI愉快

BEYONDの黄家駒の1周忌に際してロックレコードの歌手がビヨンドの曲を歌ったトリビュート盤です。陳昇は「関心永遠在」を 歌ってます。

初めて聞いたとき、この曲って陳昇の曲なんじゃないの?と思ったくらい陳昇カラー充満です。いい曲だし、MVではおそらく香港で あったのでしょう追悼コンサート(?)でビヨンドのメンバーを前にして歌う様子が映っていて、なんかじーんとします。

ほかに、DICK LEE(広東語)と趙傳(北京語)の「大地」の競演も興味深し。

紀念日情歌

これなんなんだろ???大半が羅大祐により製作されてるんですけど。中国の民謡みたいな曲を歌いなおしてたりとか、ちょっと文化の 違いか、意図がよくわからないアルバムです。(どなたか解説していただけないですか??)

その中で、陳昇は艾敬とデュエットした曲「在銀色的月光下」で参加しています。この曲は陳昇の製作になっていますが、今一つです。 デュエットの仕方が中途半端でやっつけ仕事だったの??って思っちゃいました。艾敬ひとりに歌わせた方が良かったのかも・・(あくまでYOKOの見 解)


不再譲[イ尓]孤単

給我吻一下 (歓喜対唱 趙傳/陳昇/蔡秋鳳)





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